序章~必然的運命論

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だから仲のいい人と言えば1年で同じクラスだった親友の綾花、修学旅行の時に同じ班だった里紗、真季子、さよの吹部3人組と桃佳、継美。 男子では、数少ない理系仲間の天眞とクラスのムードメーカーな祐平、社交的な生徒会長の涼がたまに話しかけてくる程度だった。 廊下側の男子と窓側の女子 よつかどのじゃんけんは出席番号最後の女子、理系仲間の唯が勝ったみたいだった 唯から始めて、順番にくじを引く 特進クラスのくせに、そんなことを一切感じさせないくらいの面白い男子達が場の雰囲気を盛り上げていた 私の番──── 窓側から2列目の、前から2番目 右隣は里紗だったけど、英語の時間ペアになる左隣はまだ空席だった 真季子もさよも、桃佳も継美も、綾花も左隣にはならなかった (……左隣は男子確定かぁ) せめてそれなら、天眞か祐平と思ったが、その2人も違う席 そう、これが私達2人の”きっかけ”だったね…… 「次、敦浩ー……敦浩は17番!」 イケメンで、運動神経抜群 けど、忘れ物、置き勉、授業中の居眠り常習犯のおちゃらけたサッカー部 それが、私の隣の席の敦浩だった
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