20人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――
川のせせらぎが耳を打つ。
昇る太陽が河川敷に横たわる体を、温かく照らしてくれる。
モフモフな体毛に隠る熱が非常に心地よい。
( ´ω`)「ふぁ~」
欠伸を青空に吐き飛ばした。
腹を擦り、寝返りをうつ。
その際に僅かに目を開けてしまった。
ξ#゚ー゚)ξ
腰を屈め僕を見下ろす少女。
金色に輝く揃えられた毛並みに、ピンと張った耳。
猫族の整った顔に憤怒の色が張り付いており、口元の髭がそれを表すように不規則に揺れている。
いつ近づいたのだろう、全く気配を感じなかった。
そうぼんやりと現実逃避をしたのち、なんとか笑顔を作った。
( ^ω^)「やぁツンいい天気だおね」
ξ#゚ー゚)ξ「そうねブーン。洗濯日和だわ」
蹴落とされた川の中は、ひんやりとしていて引っ掻かれた跡に良く染みた…。
最初のコメントを投稿しよう!