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序章
僕は叫んだ。
大きな声で。
君に、届くように……
けれど届かないんだ。
届く筈がないんだ。
僕は…泣き叫んだ。
今度こそ、届けよう。
けど、まだ届かない。
こんなに近くにいるのに。
でも僕は諦めないんだ。
今でも叫び続けているよ。
この言葉を、伝えるために。
本当はね、知っているんだ。
どんなに叫んだって、どんなに泣いたって…
君に届くことはないって。
それでも伝えたいんだ、君に。
だから今日も、この場所で、
声にならない声で、
涙もなく泣きながら、
叫び続けているんだ。
君の眠る、この丘で……
君に「ありがとう」を伝えるために。
この詩を、君に捧ごう。
再び共に歩める時まで、もう少しだけ待っていて…
ルシフェルより
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