第1章

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「意外なのは 先輩もですよ」 眠ってしまった先輩に 小さく呟いた。 貴方が付き合ってもいない人と 肌を重ねるなんて、思ってなかった。 別にそれは幻滅とかではなくて 意外、というだけの話。 こんな風に触れているのに 一度外に出てしまえば 会社で顔を合わせれば 何事も無かったかのように 平然と普段通りに仕事をしている。 そういう人だと思っていたけど 実際は、思った以上に 自分に興味が無いという事か。 契約を交わした所で 何か変わる訳では無いけど こうして 肌に触れ合う関係になったのだから うまいこと使ってくれればいい。 大人だからって 誰かに抱きしめて欲しい時が 無いわけではないでしょ?
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