出逢った2人

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リオ様の笑顔はどうしてこんなにも心臓に悪いんだろう。 私はリオ様から顔を逸らしてアリアに近付いた。 「ア、アリア!!ご飯!!」 赤くなりながらそう言うとアリアが吹き出した。 「大食いの女の子はモテないぞ、セナ」 「っ!?」 「そっかぁ。セナもようやく女の子になったんだなぁ」 「な、なんの話!?」 ニヤニヤしながらアリアがご飯をよそってくれる。 私はそれを受け取ってアリアを軽く睨んだ。 花園へ続く階段に腰掛けてご飯を食べ始める。 すると側にリオ様がやって来た。 「隣に座ってもいいかな?」 「リ、リオ様!?そんな!!汚いですよ!?」 「またか……。言っただろ?汚くないって」 リオ様はそう言うと問答無用で隣に座った。 それから私の顔をジッと見つめた。 な、なんだろう。 ドキドキするからやめてほしい。 「セナ」 「う!?は、はい!!」 「君をここから連れ出したら、ここの人達はどういう反応をするだろうか」 「え?」 何を言い出すんだろう。 首を傾げるとリオ様は優しく笑った。 その笑顔に胸が締めつけられる。 なんだ、これ。 これじゃまるで、リオ様を好きみたいじゃないか……。 そう思うと同時に、何故か納得したようにスッキリした気持ちになった。 え? う、嘘……。 私、もしかしてリオ様のこと……? 出会ったのは一瞬だし、目が合っただけ。 それなのに私……。 いま、目の前にいる人が好きなんだ。 赤くなる顔。 王子様に一目惚れなんて、許されないからね!! なんで好きになったの、私ー!! リオ様から顔を逸らして俯く。 ヤバイ。 理解した瞬間、もうリオ様の顔見れない……。 .
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