入隊と再会と

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  「うーん。困りました」 アルシャインのEye 'Sに入れたのは良いものの、ただいま絶賛迷子です。 自国で迷うとか、笑えませんね。 どうしたものかと考え込んでいると、視界の隅に人影が映った。 白く長い髪を靡かせ歩くその姿は、不思議といつかの親友の姿とって見えて。 いや、まさか。そんな偶然あるわけない。 「あっあの、すみません。私、その……道に迷ってしまいまして……」 小走りで近づき、そう告げる。 あまり人と話さないものだから、聞こうかどうか暫く迷ってたのは秘密。 「迷った?それは困りましたね、何処に行きたいんです? あ!もしかして私の家ですか!?よしきた案内します行きましょう直ぐに!!」 人懐っこい笑顔を見せながら振り返る彼女と目が合う。 「…………ぇ?」 「…………あれ?」 「「あぁああああぁあああああ!!!?」」 目が合って数秒の沈黙。 そしてほぼ同時に上がる驚嘆の声。 人の縁とは、かくも不思議なもので。 本当に親友に会えるなんて。
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