意識

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愛里は深いため息をつく 「いっその事、爆発しちゃえばどうかな?楽になるかもだよ?」 「え?」 「別に我慢しなくたっていいんじゃない?こんな素敵な恋人がいたら……私だったら世界中の人達に自慢したくなるよ?りく君だって紗耶香ちゃんがヤキモチ妬いてくれたら嬉しいんじゃない?」 「……でも…私は……神野の娘で………りくも私も…女の子で……その……あからさまにヤキモチ妬いたら……みんなに迷惑が……」 紗耶香の言わんとしている事に気付いた愛里は、照れ臭そうに俯く彼女を見て微笑んだ 「幸せって一度手に入れたら失う事が怖くなるよね」 そう呟いた愛里の言葉に、紗耶香は首を縦に振った 「でもね?紗耶香ちゃん……自分じゃ気付かないかもだけど……ヤキモチ…妬いてるのバレバレだよ?」 「ええ!?」
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