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幼い頃から病気に苦しめられ自分の思い通りにならなかった傷だらけの体…
自分と愛美と比較した時、そこに残ったのは絶望しかなかった
俯く事でしか自分を守れない…何も考えず愛想笑いをして自分の殻に閉じこもり安全地帯で世界を眺めている自分よりも、常に前を向いて戦っている紗耶香は輝いて見えた
「な、何なのよ~?」
愛美の情けない声が病室に響き渡り、二人は更に声を上げた
楽しい!生きてる事がこんなに楽しいだなんて!!りく君達に出会うまで知らなかった
自分の中にある大きな氷の塊みたいなものが溶けていく感覚を味わいながら、紗耶香に微笑んだ
この日を境に愛里と紗耶香は急速に仲良くなり、そして紗耶香は徐々に周りの人間を頼るようになる
睡眠時間をきちんと取る事で学業や習い事により集中できた
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