旅立ち少年と魔法

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森についたルンディは、薄く纏っていた魔力を解除する。 魔力を纏ったり解除したりするのを繰り返すと、消費する魔力は上がるが魔力を纏ったり使ったりするときに速くなっていくのが分かったので、上手くそれを使っていく。 無駄な魔力は使わず必要な時に使い、夜に一気に魔力を放出し、寝る。 これが魔力を使っている日々の日程だ。 商人が持ってくる本はかなり重要な貴重だが、お金を渡すとその場で読める。 ルンディは賢く、かなり記憶力も良いためそのような使い方でもそこそこ効率的に覚えることが出来る。 森の中に入る。 息を殺し、ゆっくりと歩みを進め、罠の場所までくる。 そして罠に引っかかっている動物を見る。 時たま魔物が引っかかっているときがあるので、注意をしていたが今回は大丈夫だったようだ。 そう安堵しながら罠を見ると大きめの野兎が引っかかっていた。 いつも通り、腰にあるナイフを取り出そうとする…。 しかし何時もあるナイフがそこには無い。 持ってくるのを忘れたのだろう、馬鹿な失敗だ、そう自分を恥じる。 直ぐに切り替え、魔法の行使をする。 毎日のように使えば上達していく、当たり前だが当たり前のことをしていないと当たり前ではなくなる。 魔力を体に纏わせる。 体を這いずる回るような感覚に覆われていた昔とは違い、今は確実に肉体と、精神とも馴染んできている。 魔法の行使を始めた。 【マジックランス】
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