穀潰しの少年

旅立ち少年と魔法

口頭でその言葉を言う。
詠唱と、呼ばれる技術であり、魔法の簡略化を上手くしてくれる。
魔力、それは神の力を劣化とはいえ可能にする。

ありとあらゆる事象をその魔力を用いて具現化する。
それこそ天変地異なども起こせる、だがその天変地異と言う事象を具現化するほどの魔力を持つものは、一握り中の一握り、さらにその一握りと呼ばれるほど人数は少ない。

世界はそれを天才と呼ぶ。

ルンディもかなり天才の領域だった、だが自身の妹の力を見て、絶望した。
世の中は何者にも無常だったのだ。

【マジックランス】
世間では中級の魔法と呼ばれる。
正確には中の下、程度だが。

魔力の槍を具現化し、それを対象に撃ちこむ。

少し慣れてくると、自動で相手を追尾する機能や、属性を組み込むことも出来る、もっとも追尾機能や属性を組み込んだ魔法に更に効果を追加するのは中々難易度は高いが。

【マジックランス】
撃ちこまれた魔力の槍が野兎の脳天を完璧に直撃する。
当たったあと少し経つと槍が消えた、血止めの役割をしていた槍が消えたので一気に血が噴き出す。

野兎は少し、ビクンビクンと痙攣しながら震えていたが槍が消えるよりも早く痙攣は治まったようだ。

袋に入れ、血の匂いが少しでも出ることを防ぐ。

一度、村に戻ろうか、そう考えたときに、背中に強い圧迫感、圧力を感じた。