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「ルンディ…!?お前っ、それは!」
ルンディの父親は顔をいきなり驚愕に変え、背中に背負っていたクワを落とす。
カランカラン
クワが落ちた衝撃が石の床へと響き、乾いた音がなる。
「まだ上手くは使いこなせないけど、魔法も使える。一人二人程度なら欠伸しながら殺すことだって出来る」
だから…そうルンディは続けた。
「僕はもう、あなたの力も借りない、僕一人で生きていく。そう決めた」
ルンディの目に宿る意思は固く、父親は地面に倒れ込んでいた。
ルンディの父親は床に握りこぶしを作った手を叩きつけていた。
ゴンっと鈍い音がする。
「分かってはいたさ、そろそろお前自身の力にも気づき始めるだろうと、知っていたさ、力に気づけばこの村やこの家を出ていくと…」
ルンディの父親は目を閉じながら掠れるような声で呟く。
「お前は私たちを、いや<妹>を―――捨てるのか?」
そういうルンディの父親は最後の望みとばかりにルンディに問いかけた。
ルンディの答えは淡泊だった
「もちろんだ、あんなのは妹と言う存在ですらない」
その顔は憎々しげに歪んでいる。
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