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両親の部屋に入るルンディ。
両親は深い眠りについている、毎日が激しい労働を行う農民たちなので、夜眠るときは本当に深い眠りにつく、もっとも、父の方は前日の出来事の所為で疲れたのか、特に深い眠りだが…。
「父さん、母さん。朝だよ」
ルンディの軽い呼びかけに、母はすぐに体を動かし、起きる。
「あら、ルンディ。いつも悪いわね」
ニッコリと笑う母、その隣で深く寝ている父を起こし、食事の準備が出来たと伝える。
「僕はルナを起こしてくるから、先食べてていいよ」
そう言って部屋から出ていく。
母は何か言おうとしていたが、それを聞く前に扉から出ていく。
ルンディの心境としては今現在、自身の妹に会いに行くのはあまり気が向いているわけでは無く、むしろ落ち込んでいる。
ルナの部屋の前、正直扉があまりにも強大に感じる。
開けて入る、中にある道具全て、家族中の中でもっとも派手で異色である。
昔小さい頃にルンディが上げた人形や道具などは全て捨てられずに残っている。
ベッドに近づき、妹を揺する。
普通の人が見たら悶絶する、そういうレベルの顔をしているルナを見ると余計に気が乗らないルンディである。
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