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「あぁ、さっきからすいませんね。どうも同世代の人間と話すのは苦手でして……」
「それはいいんだけど……。それよりもさっきの電話って、まさか」
「どーもここ、俺とそちらで共同で使うらしいっす」
「おおっと、わかってたけど動揺しちゃう」
やや大げさにリアクションを取っておどけてみせる翡翠。静はそれに対して何も反応を返さず、次の言葉を探し始める
「で、まぁ……所在だけが同じで、籍は違うみたいっすよ。戦力とか戦果とかそんなんは個別に集計処理するみたいで。あとは協力するか否かは俺らの判断に任せるみたいで」
「あ、君の上官はそう言ったんだ。なるほどなー」
彼なりに要点をかいつまんで説明を試みた結果、上手く伝わったらしい。納得したようだ
「それじゃ自己紹介しようか。私は翡翠少佐。で、この子は漣ちゃん。これからよろしくね」
「ご主人様共々よろしくお願いします」
静に対して翡翠と漣が二人同時に手を差し伸べる。どっちから対応したものかと少し悩んでから、出した結論を行動に移す
「えーっと、私は新米 静少佐です。御迷惑をおかけするかもしれませんが、コンゴトモヨロシク……」
静は二人に倣って先にあいさつをした後、自分の腕を交差する形で同時に握手をした
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