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そんなこんなで昼食を楽しんだ三人。会計を済ませて執務室へと戻ることにした
「さーてと、荷物整理しますか」
「私は仕事の準備かなぁ」
「ご主人様、私はどうしたらいいですか?」
「資材の量の確認、装備の確認とか……まぁ、カウントできるものを確認してて」
「じゃあ私も自分のが終わったらそうするかな……」
「え、それは秘書艦の子が来たら任せたらいいじゃない」
「それもそーなんでしょうけど、ここまで来ること自体大変なんだ。それくらいテメーでやっといてもいいと思いましてね」
「へぇ、優しいじゃない。きっと電ちゃんをはじめとする艦娘の皆がいい感じに従ってくれそうだね」
荷物を整頓しつつ、私室に運ぶものを抱えながら返答する静。その考えを聞いて感心した風に翡翠が頷く
「そっちの鎮守府はいいなぁ。ご主人様はそういうの認めてくれませんからねー」
「仕事は仕事。出来るのなら自分ですること」
「はぁーい」
「まぁ単純に時間を持て余すのがあまり好きじゃないって言いますか」
「じっとしてられないと」
「考えたりすんの、疲れっから嫌いですからねーっと」
扉を開けて荷物を持って部屋から出ていく。部屋には翡翠と漣が残った
「さてと、じゃあ彼の分の机を出してあげとこうか」
「あるんですか?」
「確かそこの方に……」
部屋の奥にある収納スペースを探る……
……
…………
何かを見つけたようだ。収納スペースの奥の方から、やたら開いたりする平たい茶色い板状のものを引っ張ってきた
「……段ボール箱じゃあないですか、それ」
「どうぶつの森だったら最初から置いてある机系の家具だから問題なし、と言い張らせて」
翡翠が使っている机は、年季は入っているもののしっかりと手入れされている執務机。対する静が使うであろう机は段ボール箱……
幸いなのは段ボール箱は結構丈夫に補強されているので机としての機能は果たすことだが……。これを机として使えと言われた日には、大抵の人が不服に思うか怒るであろう
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