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親指を立ててみせる小島に、夏樹はなによりも頼もしさを覚えた。
「次が比較的大きい駅だから、一回降りてみない?」
そう小島に言われて途中下車したのは、地元まで半分ほどの距離を残した駅だった。
雨は少し小ぶりになったが、代わりに雷がなっている。
駅までの小さなレストランでハンバーグ定食を食べ、近くにボウリング場があるのを発見し歩いて向かったものの、大会を行う団体で埋め尽くされていた。
その途中、マッサージ店を見つけたので入ってみるが、そこも満員で施術を受けることは叶わなかった。
「今日の収穫はイチゴだけだね」
「お腹も一杯だし、歌でもうたってみる?」
小島の提案で、駅前にあるカラオケ屋に入ることにした。
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