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初めは「ちゅーしてみる?」から始まった小島とのキス。
未だ慣れたとは言い難いけれど、何度も繰り返される優しさに身体のも抜けていく。
本気でおぼれていい。
そう思った。
「ベッドに行こうよ」
夏樹の様子に気づいた小島が、耳もとでそっと囁く。頷くこともできずに、彼の首に両手を回すと、背中を支えるようにして立ちあがらせてくれる。
二人で一枚のバスタオルを使い、軽く身体を拭くと、キスしながらベッドへ向かう。
倒れこむようにしてベッドに転がると、小島が上に乗り、さらにキスを重ねてくる。
もう十分だ。
夏樹の身体は十分に準備が整っていた。
彼を気持ちよくさせてあげたい、そして今日の具合を確かめようと手を伸ばした夏樹から、小島が身体を離す。
それでも手を伸ばして触れてみると、それは想像を超えてはいなかった。
「ね、してあげるよ」
夏樹は気持ちが下がりそうなのを堪え、自身を奮い起こすようにしてベッドから半身を起こす。
気まずそうにしている小島を寝かせると、まったく準備の整っていない彼自身に触れる。
そして、キスをした。
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