第三話

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初めは「ちゅーしてみる?」から始まった小島とのキス。 未だ慣れたとは言い難いけれど、何度も繰り返される優しさに身体のも抜けていく。 本気でおぼれていい。 そう思った。 「ベッドに行こうよ」 夏樹の様子に気づいた小島が、耳もとでそっと囁く。頷くこともできずに、彼の首に両手を回すと、背中を支えるようにして立ちあがらせてくれる。 二人で一枚のバスタオルを使い、軽く身体を拭くと、キスしながらベッドへ向かう。 倒れこむようにしてベッドに転がると、小島が上に乗り、さらにキスを重ねてくる。 もう十分だ。 夏樹の身体は十分に準備が整っていた。 彼を気持ちよくさせてあげたい、そして今日の具合を確かめようと手を伸ばした夏樹から、小島が身体を離す。 それでも手を伸ばして触れてみると、それは想像を超えてはいなかった。 「ね、してあげるよ」 夏樹は気持ちが下がりそうなのを堪え、自身を奮い起こすようにしてベッドから半身を起こす。 気まずそうにしている小島を寝かせると、まったく準備の整っていない彼自身に触れる。 そして、キスをした。
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