目には目を歯には歯を

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「やだ、思い出し笑い? 坂崎のすけべー……」 若干引き気味の紺野に言い返す。 「あのな! 別に変なこと考えてた訳じゃないよ。 だいたい人の顔見る度すけべだの女たらしだの、おまえの中で俺の評価って、一体どうなってんだよ!?」 「え? そのままですけど?」 しれっと言い返す紺野に軽く失望する。 子どものケンカじゃねぇか、こんなんじゃ。 俺、こいつとどうこうなる日なんて来るのかな? ……永久に来ない気がしてきた。 「ちょっと出てくるわ」 「え? 朝礼は?」 「やんなくていいだろ、もう。 あいつらもいないし」 そう言い捨てて、オフィスを出た。 ああ、もう。 なんだかなー……。
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