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「……紺野さん、場所を変えて二人で飲み直しませんか?
ここはちょっと騒がしすぎる」
そう言われて、一瞬頭に過ったのは坂崎の顔。
まだ仲直りどころか、一言も話せていない。
でも、ずっと傍らに安藤さんを座らせたままの坂崎に、おかしな対抗心が芽生えた。
あいつだって楽しんでるんだから、少しくらいならいいよね?
「僕について来てくださるなら、紺野さんが知りたいと思っていることをお教えしますよ。
祐のことも、……安藤沙耶香のことも」
「……え?」
「気になるんでしょう、あの二人のことが」
各務さんのその言葉に、躊躇う気持ちはきれいさっぱりどこかに飛んでいってしまった。
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