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｢うん、やっぱりふたばはそういう格好すると、映えるわねえー……」
今日の私は、アメリカンスリーブのブラウスに膝丈の軽やかなスカートのツーピース。
全身ブラックだけど、程よくラメが効いていて決して地味ではない。
髪は少しだけ後れ毛を散らして、アップにしている。
全て香のお見立てだ。
……そして、深めのスリットに7センチのピンヒール。
これ以上背が高く見えるのは嫌だ、ってごねた私に、｢これくらいのヒール履いたら絶対足が綺麗に見えるから、我慢なさい！｣と香からビシッと言われ、渋々購入したものだ。
｢ねぇー、やっぱり私目立つんじゃない？
かなり大きく見えるはずだし。
なんか妙に視線を感じるんだけど……｣
｢はいはい、気のせい気のせい｣
半べそをかく私を香はぐいぐい引っ張って、あっという間に受付を済ませてしまった。
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