目には目を、歯には歯を2

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式場の中に入って、自分の席を探す。 すると、同じように新郎側のテーブルで席を探す坂崎を見つけた。 坂崎はいつものビジネススーツではなく、デザイナーズのスーツを着ている。 仕事の時とは違う雰囲気を纏う坂崎に一瞬胸が高鳴った。 「ああ、坂崎は新郎側なんだ。 望美と旦那さんを引き合わせたキューピッドみたいなものだもんね」 「あ、うん。そうだね……」 「ふたば……坂崎とはまだケンカ中なの?」 「うん、必要以外のことは喋ってない」 あれから、坂崎とはギクシャクしたままだ。 私は坂崎から避けられている気すらしていた。 「もー、二人ともいい歳して大人げない。 まあ、いいわ。今日はそんなこと忘れて楽しみましょ」 「うん!」 場内に式の始まりを知らせるアナウンスが流れてきた。
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