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「……ふたば、二次会行くでしょ?」
新郎新婦から両親への花束贈呈も終わり、いよいよ式も終盤という頃、隣に座る香に小声で声を掛けられた。
体と顔は壇上に向けたまま、誰にも気づかれないように視線だけ坂崎の方へと向ける。
目に入ったのは、二人顔を寄せ合い談笑する安藤さんと坂崎の姿。
式場の照明が抑えられていて坂崎の表情は見えないけれど、隣にいる安藤さんは女の私から見ても艶っぽくて本当に綺麗だ。
二次会に行っても、あの二人の様子を見せつけられるかと思うと、正直このまま大人しく家に帰りたいと思ってしまう。
「ねえ、私も行かなきゃ……ダメ?」
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