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「楽しみだねっ!」
「おう!そうだ、どうせならまってる間に、店の中にあるもの見ようぜ!」
「いいね!」
そう言うと五人は、店内にある小物を見ていった。
「これ、なぁに?」
ユミがあるものを指差して聞く。
マナもそれを見るが、分からないらしく、首を傾げる。
「それは”いやりんぐ”って言うんだって」
ナキが答える。
それを聞いた二人は「”いやりんぐ”ってなに?」と聞くが、ナキは名前しか知らないらしく、「わかんない」と答える。
そんな感じで、名前だけはナキやタミルが答えるが、用途に関しては二人とも知らないものの方が多かった。
「ペンダントってのは、知ってるんだけどな~」
「ペンダント出来たら、タミル君のお兄ちゃんに聞こう!」
「そうだな!」
そして、いくらかの時が過ぎた時、店の奥から二人が出てきた。
「みんな、出来たぞ!」
「うわぁ……!」
渡されたペンダントには、さっきの小石を綺麗に整えたものがあり、綺麗に光っていた。
「ありがとう!」
「おうよ!」
「また、いつでも来なさい」
「うん!」
そして五人は、もらったペンダントを首からかけると、店から飛び出していった。
「いや~、元気ですね」
「君もまだ若いだろ?」
「あはは、そうなんですがね」
そう言って二人は、五人を見送った。
さて五人は、隣町まで来たんだから、ということで、洞窟に行くことになった。
しかし向かった先には、二つの洞窟があった。
右の方には、”発掘用”と書かれた看板があったが、五人に読めるわけはなく、左の方には、”危険”と書かれた看板があり、こっちに関しては読めるのだが、意味が分かっていない状態だった。
「どっちだろう?」
「さぁ?どっちも同じじゃ無いの?」
タミルが適当に右に行こうとする。
しかしそれをナキが止める。
「どうしたんだよ?」
「一回戻ってお父さんに聞こ?」
「大丈夫だって!」
実際、このまま右に進んでも大丈夫だったのだが、運の悪いことに、中で作業をしていた人が、道具を落としてしまい、その音が洞窟で反響して外に出てしまった。
その音を聞いた五人は、モンスターか何かだと思い、左の方に入ってしまった。
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