―理想追求―

5/41
前へ
/41ページ
次へ
食料品を売っているようなスーパーで、 それはあまりにも似つかわしくなく、 明らかに店内で浮いている。 けれど客は、それが当たり前とでもいうかのように、 全く気にする様子もない。 勿論、お父さんも、お母さんも。 とは言っても、周りの客と比べると、気にはしている。 でもそれは多分、私がいるから。 何故そんなものが此処にあるのか、などと 疑問に思っている様子は、微塵もない。 ただ私に見させないように、 それだけを気にしているような気がする。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加