第1章

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―――どうしたんだろ。 恋、歩くの速い… 顔立ち良いなぁ。 って、どこまで行くんだ! 「恋?ねぇ、どうしたの?授業始まるよ?」 「……」 「…恋?」 「キス。」 「は?」 やっと口開けたと思ったらキス?! 意味がわからない! 「……したことある?」 「…ないよ?」 何を聞きたいんだ? 「自分の好きな人が他の人とキスしてたら、辛い?」 …なんだ?イヤミか? 「辛い…よ?」 「そっか……じゃあ、頂きます。」 「ふぇ?」 恋は私にいきなりキスをした。 それも、かなり激しく、熱く。 「んっ、…んぐっ……」 息をさせる余裕すら与えない、激しいキス。 恋の事は恋愛対象でみたことはない。 しかも恋は彼女がいて… やっと離れた。 「はぁ…恋、どう…した?」 「……」 「彼女…いたよ…ね…」 「……」 答えてくれない。 辛そうに見つめる恋は、何かを訴えている様にも見えた。 答えてよ。 「紫織……」 「ん?」 「俺の――になって?」
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