第二章

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「あぁ、お嬢様。どこかお身体の調子が悪いので・・・。」 「早く外に出る準備をおしっ!」 ハーキュリーは牙を剥き出しにしてアレギノスに怒鳴り散らした。 「は、はいっ!只今!!」 アレギノスは部屋を飛びたした。 「う~ん。あんまり派手な物をつけて行くのも彼からの印象を悪くするかもしれないわね・・・。」 ポイポイ・・・。 ハーキュリーは沢山付けていたピアス、指輪、腕輪を全て一つずつにした。ネックレスはもちろんレイトから貰ったものを付けている。 「お化粧を少し濃ゆくし過ぎたかしら?でも、あまり薄すぎるのも彼に失礼ですわ。ここはこうして・・・。」 ハーキュリーは何度も化粧をしては落としの繰り返しをしていた。 「ふふ。これなら問題ないわね・・・。ふふんふん♪」 化粧をばっちり決めたハーキュリーは鼻歌を歌いながら、ゆっくりと立ち上がった。 「後は・・・お洋服ね。どれがいいのかしら?」
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