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「まぁまぁ、怒らない怒らない♪
でもそんな事ないよ?格好はどうであれ・・・。」
「格好・・・?」
ハーキュリーは自分が今、薄汚れた格好でいる事にすっかり忘れていた。
「あなた・・・。こんな小汚い私を見てなんでそんな事が言えるの?」
「え?なんでって、誰がどう見たって可愛いよ?僕は人間だからドラゴンを見る目があるかはわからないけど、僕は可愛いと思うよ?」
「・・・・・。」
(おかしいわ・・・。男なんてみんな私がこの国のお嬢様だから綺麗だと言ったり、国の財産目当てで近づいてくる奴らばかりなのに・・・この男はこんな汚れた私の姿を見て、か、可愛いと...///)
「あなた・・・お名前は?」
「僕はレイト。下町の方で農家をしてるんだ。」
「レイトね覚えたわ・・・。私は、はー・・・ハート!ハートよ。」
危うく自分の本名を言いそうになり咄嗟にハートという偽名を名乗った。あまりにも適当すぎる名前に恥ずかしくなった。
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