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レイトは恥ずかしそうに答えた。
彼は仕事熱心で、彼の作っている野菜は下町でも結構有名なのである。よく、出来の良い野菜が収穫出来れば、街の方に持って行き、野菜を売って生活している。
「そういえば、王様の娘も確かあなたと同じくらいの年じゃなかったかしら?」
「確かそうでしたね。会った事はないですが、物凄く別嬪さんだって聞いてますよ。一度会ってみたいです。」
「聞いた話だと、物凄くわがままで手に負えないって聞いた事もあるわよ。あたしも会った事がないから噂だと思うんだけどー。」
「そうなんですか? でもなんだか可哀想ですよね?」
「そうかしら?あたしは王族って物凄く羨ましいとおもうわよ?」
「だって、王族に生まれたら友達だってまともに作る時間もないし、それに自由な時間だってないと思うんですよ。僕なら下町でのんびり働いているか、学校に行くかがいいです。」
「ふふふ。レイトくんにはこっちの方が似合ってるわよ。」
「あはは。そうですね。」
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