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アレギノスはすぐさまリストを拾い集め、ハーキュリーの部屋から出て行った。
「ふむ・・・お嬢様には困ったものだ・・・。」
執事のアレギノスは困った様子で仕事に戻って行った。
夜になると、ハーキュリーの部屋にこの国を納める王がハーキュリーを訪ねてきた。
「ハーキュリー。好みの相手は見つかったかい?」
「お父様。無理ですわ。私は結婚なんてしたくありませんの。」
「しかし、お前も王族の血を引く娘。私としては早く次の王を決めて貰わないといけないのだ。」
「お父様のおっしゃる事はわかりますわ。でも、まだ早すぎると思います。他の方は学校と言うところに行って恋愛をするものだ聞いているのに、どうして私だけ・・・。」
「それはお前が王族の一人娘だからだよ。前にも話したであろう?」
「そ、そうですが私は・・・。」
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