薄情猫

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風で書類が飛ばないよう あえて空のカップを 置いてくれた彼女。 言葉を交わしてすぐ この子が欲しいと思った。 「良ければ 店の外でも会えないかな」 軽く声はかけたものの 気持ちはわりと真剣だった。 あまり異性に 心動かされることがないので、 とにかく興味が沸いたのだ。 真摯な態度で 伝えたつもりだったが……。
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