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* * *
眩しい朝日が差し込む
眩しいけど、それよりも疑問があり、その疑問の先を見て悩んでいた
いつもはエドが先に目を覚まして僕が叩き起こされるのが多いのに……なのにまだ寝ている
アッシュ「疲れてるのかな
ん~。でも、もう朝だしなぁ……」
腕を組ながら目の前で寝ているエドを起こすにしても……
ぶっちゃけ寝起き悪いかわからない。いつも起こされてるから
わざと長々寝てるのもあったけど……さすがにもう九時だ
いい加減起こさないと
エド「……っ…」
アッシュ「?」
苦しそうに掛け布団を握り、汗が滲み、眼から涙がポロリと流れた
悪い夢を見ているのかな……
さすがにそのままにするわけにもいかず、エドを起こそうとした瞬間―――
エド「やめろ!!」
アッシュ「あいだっ!?」
勢いよく起き上がると目の前にいたアッシュと頭をぶつけ合ってしまった
寝起きの頭突きは脳に響いたのか頭がくらくらする
エド「痛……っ」
アッシュ「急に起き上がるから、頭思っいきりぶつかっちゃったよ……」
エド「す、すまない」
痛む頭を押さえながら周りを見渡した
……夢……か……
ホッとして胸を撫で下ろす
アッシュ「魘(ウナ)されていたみたいだけど……大丈夫?」
エド「あぁ、大丈夫だ……
で、何か用か?」
アッシュ「もう朝なのに珍しく起きなかったからさ
起きたならアリス達にっ!?Σ」
エド「あ」
扉を開けようとしたが逆に向こうから開いて頭をまたぶつける
結構痛いだろうな……角でぶつけたみたいだからな……
ユキ「うわっ!?Σ す、すいません!!」
エド「アッシュは扉で頭をぶつけたとて大した問題はない」
ユキ「いやいや……(苦笑)
大丈夫ですか? アッシュ」
アッシュ「うん……(泣)」
ノア「師匠ー♪食堂行きましょー♪」
ユキの後ろからノアが顔を出す。陽気な彼にアッシュは笑顔で頷く
アッシュ「そうだね
あ、アリス達を待たせ過ぎちゃってるから、きっと怒ってるだろうなぁ」
エド「何気楽しんでないか?」
アッシュ「まっさかぁーww」
ユキ「そんなことより、早く顔を洗って来てはどうでしょうか?
泣いた跡(アト)がついてますよ」
エド「え?」
自分の目元に触れると水が手につく。
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