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そんな不安を感じつつ、
少しでも早く と、必死に走っていると、
やっと校舎が見えて来た。
(…あとちょっと……)
急いで校門を潜り抜け、
やっとこさ校舎内へと入る。
しかし、
本当は直ぐに靴を履き替えて教室に行きたかったけれど、
谷乃江の体力は、もう限界だった。
「はぁ…っはぁ…っ
も…もう無理ぃ……っ」
下駄箱にもたれ掛かり 息を切らす。
ここまで無我夢中で走って来たせいか、何時も以上に呼吸が乱れている気がした。
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