☆谷乃江 恵×蒲田 弘樹☆

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「あ、そうそう! 竜哉さ、後でノート貸してくれない?」 「ノート?」 「1時限目のやつ!ノート写しはぐっちゃってさ~…」 「馬鹿かよ… 分かった。後で貸してやる」 「わぁ、ありがとー!!」 そんな話をしながら下駄箱で靴を履き替え、校舎を出る。 もう夕暮れになっていて、 夕日が眩しい。 谷乃江は自然と笑顔になった。 (夕日を浴びつつみんなで下校… これって何か青春だよね!!) しかしそんな笑顔は一気に消え去った。 「……恵?」 どうしたのかと不安そうに声を掛けてくる飯島。 だが、 それでも谷乃江は固まったままだった。
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