タイムスリップ

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カチャ! 突然一人が銃を構えて来るであろう暴走族に備えた。 『おい!なにをしてる!』 無線を放り投げて静止する。 『なにって...任務を果たすんだよ。障害は全て取り除けて..発砲許可は出てる!』 『確かにそうだが...』 任務説明時に自衛官には発砲許可が与えられていた。異例ともいえるその処置に自衛官たちは驚きの顔を隠せなかったが、それだけ重要な作戦だと認識し、作戦遂行のみを考えることに徹していた。 2人が話しているうちに音はすぐ側まで来ていた。光が2人を照らす。 すぐさま銃を構える。 銃口を先頭を走る者に合わせる。 『やめろ!』 掴みかかり発砲を妨げた。 『お前ッ!』 二輪の集団は速度を緩めることなく突っ込んでくる。 『突破するぞー!!』 先頭を走る者が叫ぶ。
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