タイムスリップ

6/13
前へ
/18ページ
次へ
自衛官は突っ込んでくる二輪を避けるために咄嗟に避けた。 ふと先頭を走る者と目が合う。 自衛官はその顔に見覚えがあった。 (隼人!?) 一瞬だったが、見間違えではない。自分の息子の顔を見間違えるわけがなかった。 先頭に引き続き他の二輪が数台通過していく。 まさか我が息子が暴走族... 他人の空似であって欲しい...! 様々な考えで呆気に囚われていると 『止まれ!撃つぞ!』 もう一人の自衛官が再び銃を構えた。狙いを定め引き金を引こうとしている。 『新崎!銃を下ろせ!!』 その声に冷静になったか、新崎は銃を下ろした。 任務遂行のためには撃つべきだった。しかし、新崎は撃たなかった。初めて命令に違反した瞬間だった。 『新崎...すまない』
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加