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集団は優馬に続くように速度を上げて行く。警察も速度を上げ追う。
その中で減速してパトカーの前に躍り出た二輪の姿があった。彼の背中には特攻隊長の文字。わざと速度を落とし追跡を妨害している。
集団を逃がすために警察を足止めしているのである。
次第に集団とパトカーの距離は開く。特攻隊長は蛇行運転でパトカーの進路を妨害する。
更に足止めする二輪が加わり、集団は遥か彼方に逃げ、爆音だけが小さく聞こえていた。
『隼人さん!俺らも退却しましょう!』
特攻隊長の彼は隼人と呼ばれていた。隼人は頷くと、
『俺について来い!警察を巻くぞ!』
と残ったメンバーに声を掛けると爆音と共に走り去った。
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