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ケツ持ちをする隼人たちが警察を巻いている頃。一団は郊外の空き地に身を潜めていた。
ここは鬼神が根城にしている場所であり、そのせいか一帯の治安が悪く、誰も寄り付かない場所だった。
街灯も少なく、二輪のライトが辺りを照らしていた。
一団が到着してから30分以上が経過したが隼人はまだ帰って来なかった。
『隼人のやつ遅いな』
優馬の側近たちが隼人の身を心配し始めたとき、闇の中から聞き覚えのある音が聞こえてきた。
その音に気付くと優馬はニヤリと笑い側近に向かって親指を立てた。
隼人以下5名も無事空き地に到着した。隼人は二輪に跨ったままヘルメットを取った。
『悪りぃ、寄り道してた』
話によると空き地に繋がる道が通行止めになっていたらしい。
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