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それから早いもので、アンジェロとある場所へ急いだ。
アンジェロは少し…首をかしげているが。
「よく、薬の売買交渉の場所が分かるな…」
元々そちらの仕事をしていた。なんて口が裂けても言えない。
「ホムラに聞かされた」
「ああ、なるほど」
どうやら納得したようだ。
どれほど規格外なんだろか…ホムラは。
そう思いながら目的地に着けば…案の定、売買人がいた。
それに、行こうとしたアンジェロを俺は引き留めた。
「まだ、行くな
奴は売買人ってだけだ
更に証拠が欲しいならあとから来る受取人もまとめて捕まえた方がいい
受取人は売買人と交渉のためのリストを持ってるからな」
「なるほどな…やたら詳しいな」
ぼやいたアンジェロを無視して見張れば、受取人がのこのこと現れた。
見たことが1度ある顔だ。
「行くぞ!」
飛び出し、売買人と受取人の逮捕を試みる。
しかし、奴等も只で捕まるバカではない。
ある玉を取りだし地面に叩きつけようとした。
あれは、催涙玉!
「催涙玉だ!効果は強くない!
息を吸うな!」
そして、逃げ惑う奴等に…俺は鞘のままの刀で峰打ちをやれば、奴等は動きが瞬時に止まり、その瞬間に首に手刀を入れた。
結果、気絶した所をお縄にすることに成功。
気絶した奴等の鞄を針金で開ければ、沢山の薬が見つかり、アンジェロがひとつひとつ見ていき、報告リストに書いていく。
眉がよるところからして…とんでもないやつが幾つもあるのだろう。
パッと見ただけでも…相当な数な為、俺も眉が寄ったが。
普通は…最悪を想定して必要以上は持ち歩かないのだが。
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