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夢想島住人録、その壱。
【ルルナ・ロゼリーベ】
妖怪の巣窟と恐れられている夢想島を治めているのが彼女、ルルナ・ロゼリーベである。
年齢は152歳、吸血鬼であるため長寿だ。
容姿は銀色の少しウェーブが掛かった肩の辺りまで伸びた髪、頭には小さな帽子を付ける。
勿論吸血鬼であるため背には大きな羽根が生えており、それによる飛翔等も可能だ。
背は低いが態度は大きく、口調はいかにも偉そうな雰囲気を漂わせている。
だが、彼女は夢想島の住人からは非常に可愛がられている存在でもある。
その理由というのは、彼女が時折見せる無垢な子供のような行動、姿である。
余談だが、私もそれを新聞のネタにして彼女に追いかけ回されている、正に鬼ごっこだ。
…で、最も代表されるのが就寝の時の姿である。
何でも彼女、愛用の熊の抱き枕が無ければ眠れないというのだ。
そう、つまりは彼女が眠る姿は、薄い桃色のパジャマを着て抱き枕をギュッと抱き締めながらすやすや眠る。
そんな姿なのである。
実に愛らしい、彼女専属メイドさんからも良くその写真を撮って欲しいと依頼され、それの報酬も私的にウハウハなので、私に多くの利益をもたらしてくれる存在だ。
……何だか余計な情報ばかりだが、気にしないでおこう。
イラスト、亀野郎作。
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