邪神喰らいの神滅記-白き英雄と虹の果て-

始まりの物がT理

『亞？亜ァｿう云エ刃こノ姿のままでしたね」

さっきまで『ナニか』だったものが人型に収縮し始め……

数瞬後、そこには完璧な人型をした力の塊が居た。

「なあッッ!？完璧な人型だと!!?」

実は完璧な人型になれる神は少ない。

何故なら自分が担当しているものが概念だから、他の世界によってその形がやや変わっている。

つまりは宗教の違いのようなもの。

牛を神の使いと崇める宗教もあれば現人神を崇める宗教もある。

どちらも神を崇めてはいるがその神そのものは違うし戒律もまちまちだ。

それを無理やりまとめればその神の存在がはじけ飛ぶ。

だからある程度それぞれの存在に共通点がある、

または信仰が多く、神の位が高くなければ人型にはなれない。

ちなみに天使は100％人型を取れる。

天使は下界に送る駒みたいな意味合いが強いから、人や他の生物に紛れるためにある程度姿をいじる必要があるからね。