O☆HA☆NA☆SI☆DA!!!

12/25
前へ
/940ページ
次へ
「お前…………私たちの事を認識できていないだろ」 「ありゃ…もうばれちゃいましたか」 流石創世神。 そうだ、僕はあの世界で             ・・ 自分を構成するほとんどのモノを邪神共に飲み込まれた。 「お前の心の中を読めば分かる。お前の心をどれだけ読んでも、私たちの見た目が!印象が!……全くないんだからな……ッ!!」 「はい、そうですよ?」 「………ッ!他の邪神共を飲み込ませればもしかして……とも思ったが……無駄だったようだな…」 創世神は何か言おうとしたが、諦めたようだ。 「…別に構いませんよ、今さらですし」 もう昔からそういうのあんまり感じなくなったんだよね。 「それが……邪神の力に飲み込まれなかった唯一の理由だった、というのは何よりの皮肉だがな…」 邪神共は人の欲やら感情やらに惹かれるからね。 邪神に飲み込まれたからと言って『生きたい!!』なんて考えてると即消化されちゃうよ。 僕は完璧に飲み込まれる前にそういった欲が全部消失したから、残りカスとして魂だけは残ったけど。 まあそのついでに能力の一部を貰ったりしたけどね。 最終的には雑魚ぐらいなら普通に飲み込めるようになったし。 「お前…もし、もし仮に……だ、そいつら全部を戻せるとしたらどうする?」  ・・・ 「捨てるに決まってるでしょう、何をいきなり」 「つまりお前は戻りたくない、と」 「もうそういった欲は無いので」 その問いは単細胞生物に『エロいことしたいか?』と聞いているのと同じ位意味のない質問ですよ。      ・・ そういった概念をそもそも持たないのに何を感じろと? 「……いや、重ね重ね済まない、またしても私が悪かった。今回は私の言い方ではない、私の決心が足りなかった」 ジャララララララララララ 創世神がそう言うと僕の身体は鎖で縛られた。 「……これは何の真似ですか」 「済まない、だがお前に拒否権はないぞ――封印神!!」 「は~~~い!」 返事の先には楔のようなものを持っている封印神が 「これから何を………「お前の雑魚邪神共の力をまとめ上げて抜き取る」は?」 「そのあと私が『作った』感情を入れるんだ。残念だが強い奴らの力は抜き取れんが………」
/940ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2561人が本棚に入れています
本棚に追加