第1章

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つぼみは種がないとできない。私にも種が飛んでくるだろうか・・。 立花椿(15)今日は高校の入学式。椿と花の名前なのに咲いていません!つぼみすらないです! 「椿ー!」 今のは、相本美咲ちゃん中学の時は陸上部で高校になってもするといっているんだ。スポーツ万能で、どちらかというと中学の時男子よりも女子にモテていた。そんなクールな女の子。 「美咲ちゃん!」 私必死で駆け寄る。 「よっ!椿同じクラスだよ。」 「本当にやったぁ!」 私尻尾をぶんぶん降っている子犬のようにはしゃぐ。 あぁ私こういうところが子供なんだな。だから、花が咲かないのか。 はしゃぎを止めて、そう心の中で思い込む。 「おっ!椿制服似合ってんじゃん。」 「ホント!?私咲いてる?」 「咲いてはないな。」 「え~~~~。」 しかし、こう言ってる私だけどいずれは咲かしちゃうんだけどね。 私たちの教室はと、3組だよね。 あった3組。 中に入ると見たことのない空間が広がっていた。 うわぁ。 みんなキラキラしてる。すごい。みんな自分の心の中にある花を咲かせてる。 うっ・・・。私だけ取り残されてるみたい・・・・。 「3組ー!廊下に並べー!式が始まるぞー!」 先生の号令と共にみんながずらりと廊下に並ぶ。 そして式が終わった。 部活見学をする人はまだ残ってていいみたい。しない人は個人で解散だって。かなり、大雑把・・・・。 美咲ちゃんはもちろん部活見学すると言って陸上部の方に行った。 私は高校が家から遠いし部活はしないことにしてる。 入学式早々。一人で変えるって寂しい。 あ~。それにしても楽しかったな~。明日楽しみだな~。 「うわっ!?」 ‘‘ドンっ!‘‘ 男の人はそう叫ぶと私とぶつかった。 痛たたた。 私起き上がる。あちゃ~。入学式で浮かれてた~。 「大丈夫ですか?すいません!」 私叫ぶ。 「痛てててて。」 男の人頭を抱える。 「すいません!私の前方不注意で!保健室行きますか?」 「いって~。うん。じゃぁ連れて行ってもらっていい?」 「はいー!かしこまりましたー!」 私男の人の前方に立って早々と行く。 「ちょ、早いよ?」 男の人が私の手を握った。 「えっ!?」 私かぁっと顔が熱くなる。 そして保健室に着いた。 「先生・・・。あれいない?」 「あ、あの!そこに座ってください。氷準備します。」 私は氷を渡した。 「ねぇ。キミ。」 呼ばれたので後ろを振り向いた。 その時ー。
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