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ふわっと唇が重なった。
「これは俺のちょっとしたお礼。」
男の人はニコッと笑った。
「いえ・・・。」
「ねぇ、メアド聞いてもいい?」
「あ、はい。」
メアド交換をした。
あっ来た!谷本蒼斗くんって言うんだ。
なんかかっこいい名前。
「じゃぁ立花後で送るな!」
「うん。」
家に着くと、すぐに来た。
えっ!?タイミング良すぎじゃない!?
‘‘立花こんばんは‘‘
私はすぐに返事をした。
‘‘谷本君こんばんは。今夜は星が綺麗だよ。‘‘
‘‘ホントだ綺麗だね。教えてくれてありがとう。立花あのさ、明日から一緒に登校しない?‘‘
‘‘えっ?別にいいけど。‘‘
谷本君は私に一つの種をくれた。
でも、こんな贅沢していいのだろうか。
ただ偶然出会っただけなのに、谷本君に種をもらっていいのかな?
そんな贅沢は許されない。
やっぱり種は返そう。
‘‘谷本君やっぱり私は谷本君と登校できない。‘‘
‘‘どうして?‘‘
‘‘それは・・・・。‘‘
‘‘いいじゃん。なにが嫌なの?‘‘
‘‘嫌なことはないんだけど・・・・。‘‘
‘‘嫌なことないならいいじゃん。‘‘
私はもらった種をそのまま植えてしまった。
もらった種を植えたら、もう引き戻すことはできない。
‘‘うん。‘‘
‘‘じゃぁ明日立花の家に行くから。‘‘
‘‘私の家知ってるの?‘‘
‘‘立花東のカーテン開けてみ?‘‘
そう言われて開けてみると。
えっ・・・・!?
うそ!?
‘‘俺の家隣だから。‘‘
谷本君がピースしてこっちを向いていた。
‘‘隣だったの!?‘‘
‘‘うん。‘‘
‘‘じゃぁ立花また明日な。‘‘
‘‘うん。おやすみ。‘‘
すると、私の心に一枚小さな小さな葉ができた。
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