第1章

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ふわっと唇が重なった。 「これは俺のちょっとしたお礼。」 男の人はニコッと笑った。 「いえ・・・。」 「ねぇ、メアド聞いてもいい?」 「あ、はい。」 メアド交換をした。 あっ来た!谷本蒼斗くんって言うんだ。 なんかかっこいい名前。 「じゃぁ立花後で送るな!」 「うん。」 家に着くと、すぐに来た。 えっ!?タイミング良すぎじゃない!? ‘‘立花こんばんは‘‘ 私はすぐに返事をした。 ‘‘谷本君こんばんは。今夜は星が綺麗だよ。‘‘ ‘‘ホントだ綺麗だね。教えてくれてありがとう。立花あのさ、明日から一緒に登校しない?‘‘ ‘‘えっ?別にいいけど。‘‘ 谷本君は私に一つの種をくれた。 でも、こんな贅沢していいのだろうか。 ただ偶然出会っただけなのに、谷本君に種をもらっていいのかな? そんな贅沢は許されない。 やっぱり種は返そう。 ‘‘谷本君やっぱり私は谷本君と登校できない。‘‘ ‘‘どうして?‘‘ ‘‘それは・・・・。‘‘ ‘‘いいじゃん。なにが嫌なの?‘‘ ‘‘嫌なことはないんだけど・・・・。‘‘ ‘‘嫌なことないならいいじゃん。‘‘ 私はもらった種をそのまま植えてしまった。 もらった種を植えたら、もう引き戻すことはできない。 ‘‘うん。‘‘ ‘‘じゃぁ明日立花の家に行くから。‘‘ ‘‘私の家知ってるの?‘‘ ‘‘立花東のカーテン開けてみ?‘‘ そう言われて開けてみると。 えっ・・・・!? うそ!? ‘‘俺の家隣だから。‘‘ 谷本君がピースしてこっちを向いていた。 ‘‘隣だったの!?‘‘ ‘‘うん。‘‘ ‘‘じゃぁ立花また明日な。‘‘ ‘‘うん。おやすみ。‘‘ すると、私の心に一枚小さな小さな葉ができた。
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