第1章

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ダイキュリー「…あなたに誇りは?」 ギムレット 「即答。無いNE」 ダイキュリーの突っかかりも日常茶飯事。ギムレットの態度も終始変わらず。地球は彼ら『天地騎士』筆頭の地球防衛軍に守られている。 エイリアンの群れが一段落した後の夕暮れ。 ダイキュリー「了解。ではこれより補給後夜間モードに移行します」 ギムレット 「HEY! ダイキュリー。昨日のニュース見たか? 見たよな~? てか、見てなくても分かるよな?」 ダイキュリーが本部との連絡を終えると同時にギムレットが飄々と話しかけてきた。まるで先ほどのイザコザを忘れたように… ダイキュリー「何でしょうか? ギムレット」 ギムレット 「いやよ~ とうとう生まれたんだZE! 俺達の創造主たる人間。赤ん坊が! 1万年掛かったんだろ! 長かったな~」 ギムレットの報告にダイキュリーは大方予想付いていた。 機械生命体にとってのニュースなど、エイリアンの大量出没ポイント予報か遠い昔に絶滅した人類の蘇生問題位だからだ。 そして案の定、ギムレットがダイキュリーに報告するよりも早く先日、全機械生命体に『人類蘇生及び誕生成功』というニュースが総送配信されていた。 ダイキュリー「そうですね」 ギムレット 「お、お前なぁ… 俺達の創造主だぜ! 感動物だRO~!」 ダイキュリー「私は生まれた時から人類を知らないのです。故にプログラムされた任務『地球の防衛』をこなすだけ。創造主の赤子など興味ないです」 ギムレット 「DRY! べリーDRY! そんなんだから…いや、まぁ俺も人間はデータでしか知らないが…今や時の話題、騎士特権で賢者モスコミュールから人間が見れるって招待メールも来てるから行こうぜ~」 ダイキュリー「行きません」 ギムレット 「あらら… でもよ、俺達の言葉も創造主の言葉を生かした言語機能や個々の性格個性を発育させるプログラムなんかを作ったのは人間のお陰だRO?」 ダイキュリー「それはそれで…」 ギムレット 「お前が常日頃から言う『騎士の誇り』なんかもこ~YU~ところからきてるんじゃん?」 ダイキュリー「…わかりました」 ギムレット 「よっしゃ! それじゃあ、レッツGO!」
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