第一章 はじまりの唄

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暖かな日差しと柔らかな風が頬を撫でる感覚に目を覚ます。 どのくらい眠っていたのだろうか 思いのほか心地良い目覚めにふっと笑みをもらした。 木々の合間から覗く空は青く澄み渡り キラキラとした日の光が差し込んでいる。 時折、鳥のさえずりや 虫たちの羽音が聞こえる。 穏やかなきもちで目を瞑ると何故か落ち着かない。 いつもならば日々の喧騒から離れたこの場所で ゆったりとした時間を過ごすのだが いつもと同じ日常でありながら何かが違う。 はつきりとは分からないが何かが違うのだ。
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