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「そうだね、冷静にならないと」
部長のイケメンスマイル
「このトランプの枚数を数えたんだけど、五十四枚なかったんだ。何枚だったと思う?」
多かったのか?
「んと、五十枚?」
築地先輩の答に、東海先輩が首を縦に振る
「ジョーカー一枚合わせて五十枚。三枚足りなかったんだ」
意外と多いッスね
「足りない絵柄は、スペードの3、ハートのQ、ダイヤのK」
「何かピンと来ないか?」
規則性ないし…
「何か意味あるんッスか?」
「僕らもわからない」
なら俺もわからないッス
「如月が『儀式』をすれば分かるとか言い出したんだ」
「儀式?」
「なんか怖そうッスね…」
「怖れるな、一年」
山岸先輩はとても楽しそうに笑う
「儀式といっても難しくはない」
よかったぁ…
「全てを賭けて戦うがな」
「え!」
築地先輩と俺は戸惑う
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