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「勿論逃げる事は許さん。負ければ苦しむが、勝てばいいだけだ。簡単だろう?」
難しいッス
全てを賭けろなんて、重くて
「さあ始めよう!」
山岸先輩は嬉々としてトランプを手にした
「大貧民を!」
…は?
しらけた空気を破ったのは
「じゃ、大富豪しようか」
東海先輩
「おかしくないッスか!?」
一気にコミカルになったッス!
「一年、知らないのか」
バカな発言した人に、バカにした目で見られた
「春に勝負をすれば、大抵の心霊現象は反応する」
「んなバカな!」
山岸先輩は口角をつり上げた
「春は、不可思議な現象が多く発生する。
勝負は集中力が必須。
集中力を使いこむと時間が飛んだりする要領で勝負をすると、霊感が無くても霊が見えることがたまにある。
今ここには四人の人間がいる。
四は、不吉かつ自然数で初めの素数を合成して創られた数字。
不吉ほど勝負や心霊に丁度良い題材はない。
今日、都合により来れなかった部員がいたが、この面子の共通点は『同じ部活の部員である』点。
同じグループにいるもの達は結束が堅い故異質を浮き彫りにしやすい。
よって、これほどの好況は逃せない!」
「山岸先輩、鼻血でてます」
天使な笑顔の築地先輩がティッシュを差し出した
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