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「すみません」
「もういい、分けろ。俺から二年、皐月、一年…と時計回り」
「決まってるッス?」
「当たり前だ」
山岸先輩から分けていく
「大富豪なんて久し振りだよ」
東海先輩は楽しそうだ
「お前大貧民強い使用人いるだろ」
「使用人!?」
「違うよ。ただのお手伝いさんだよ」
「それ使用人って言うッス!」
「如月だって十二人家族じゃないか」
「十二人!?」
「だから俺の家貧乏なんだよ」
「聞いちゃってすみません!」
東海先輩はお金持ちで、山岸先輩は貧乏
あ
だから[大富豪]と[大貧民]か
「分け終えたッス…あの、余った二枚は?」
「年長者に入れろ」
ってことは東海先輩と山岸先輩に追加
一斉にカードを見る
うわー、3が三枚でAも2も無いし…
「…如月」
「あ?」
「何かした?」
山岸先輩が手を止めた
「…何かあったか?」
「無いはずのダイヤのKが入ってるんだ」
怖っ!
「あの…」
「築地、どうした?」
「こっちにはハートのQが…」
マジッスか!
「如月は大丈夫?」
「…あ、あったぞ!スペードの3!」
「俺は何もないッスね当たり前ッスね!」
ちくしょう変化無しか
「境、カードは何枚?」
「えっと…」
もしやカードの枚数が俺だけ足りないとか?
怖いなそれ
「…貸せ」
手が震えて数えられない俺からカードを奪って、山岸先輩が数える
「十二枚。俺は……十四枚。東海」
「同じく十四枚。築地は?」
「十三枚です」
俺だけ少ない!
「オカルトだ」
「心霊現象だ」
東海先輩と山岸先輩が口を揃えて言った
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