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「確認だけど築地、皆の枚数全部足して」
十二 足す 十三 足す 十四 足す 十四は?
「えっと…五十三枚です」
「それを四で割って。余り付きで」
五十三 割る 四は?
「…十三枚と、一枚」
「なのにこの一年は、余り二枚持っていた」
あ、そういえば…
「四人に分けて二枚余った。
同じ裏の絵柄のトランプを用意して使おうにも、これだけボロボロだと無理。
何枚もカードを隠せないから、一人十二枚以上で分けたとしたら、トランプを分けた時の枚数は何枚?」
四 かける 十二 足す 二は 五十
「五十枚?」
「築地はカード三枚、隠せるかい?」
「無理です」
俺でも無理ッス、なら…
四 かける 十三 足す 二は 五十四
「五十四枚…」
思わず呟いた
元々五十三枚なら、一枚隠した方が、三枚出すより楽だ
「うん、分けたのは全部で五十四枚。この中の誰かがラスト一枚を隠した事になる」
「誰ッスか?」
「犯人は解ってるよ。何のカードかもね」
Kのカードを片手に、東海先輩は微笑む
「君だよ」
カードを犯人に向けた
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