第1章

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靖子(なれなれしい)の自己紹介に拍手があがる みんなも外れじゃなさそうで安心したんだろう その後、ロングホームルームの時間に40人が自己紹介した 特に面白いことはなかった 中学時代ウンコマンて呼ばれてたらしいやつは面白そうだったが ロングホームルームの後は解散で、陰キャラはそそくさと帰る時間になる かくいう俺も荷物をまとめた すると、前から話しかけられた 「よう、お前鷹宮だろ?? あの」 コミュ力高そうな前の席のイケメン(殺)が話しかけてくる 「あの、ていうのは知らないけど鷹宮だよ 君は?」 「俺は相馬 龍樹(そうま たつき) ごまかしたって無駄だぜ?俺元野球部だし」 どんだけ俺の名前知れ渡ってんだよ… 「よろしくな、相馬 相馬、野球部入るのか?」 「いや、入らん ここ硬式ねえのな! 知らんかったわ 高校野球つったらやっぱ甲子園目指してなんぼっしょ」 「知らなかったのかよ」 「鷹宮は入るのか?」 「いや、野球はやらないかな 中学の最後が酷くてさめちったんだ」 「あーそういや、お前がいるのに市大会の三回戦で負けてたな 倒した奴ら英雄扱いだったぜ」 まあ、俺が取られた点じゃねえけどな 今更関係ねえけど 「まあいいじゃんこの話 それより、来たよ先輩方が」
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