第1章

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「あ、俺ピッカピカの1年で井上 聡てんだ!よろしく! そんな初々しい君たちに提案だ! 俺と一緒に甲子園目指さないか?」 はぁ?なにいってんだこいつ 「残念ながらこの学校に硬式野球部はない 野球少年からしたら耐えられない苦痛だろう!! 硬式あると思って入ったのに軟式しかねぇ!!と思ったやつもいるはずだ」 ガタッと俺の前の席が揺れる音がした 相馬… 「そこで、硬式野球部を新設したいと思う! だから甲子園目指したいやつ、俺のところにガンガンきてくれ! 初心者でも全然構わないからな! あとあと、マネージャーも欲しい んじゃ、よろし…」 一通り言いたいこともいい、帰ろうとする井上の声が途切れる そして俺と目が合う 「あぁぁぁぁぁぁぁあ!!! 鷹宮ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 くそ、うるせえやつだ なんでそんな大声で俺を呼ぶ!! 「てめぇ、あの鷹宮ならあの鷹宮です!ていえよ!」 「はぁ?!意味わかんねえ! なんだよあの鷹宮て!」 「とぼけても知ってるぞ! 軟式出にも関わらず県外からも推薦が来る、既に超高校級と言われるスーパー左腕!!」 「ばっ、声でけえよお前!!」 なんてうぜえやつかんだこいつ!!
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